Categories

Archives

others

ワイナポトシ登山は高山病との戦いでした〜南米旅日記その6〜 byアオト

15167998978121.jpg

※写真は下山時、ガイドのラミーロとワイナポトシ山頂


先日登頂ブログを見た細田のおやじさんより「感想を書け」との要請がありました。が、ぼくは感想文が本当に苦手なので(苦笑)、どちらかと言うと説明文形式で書きたいと思います。


まず、ワイナポトシに登る前に一番大切なことは、【高度順応】&【高山病対策】だと思っていました。


一昨年、ネパールでマカルーのベースキャンプ(約4,900m)を訪れた時、高度順応が十分でなかったために地獄の苦しみを味わったことがあります。頭痛に吐き気、身体のだるさに呼吸の苦しさ。とても登山どころではありませんでした。ちょっとあれは思い出したくない経験です(景色は最高でしたが)。


ワイナポトシも登山口が4,800m、ベースキャンプで5,200m。いきなりこんな標高に連れて行かれたら、一発で高山病になるのは目に見えています。


なので、ぼくは登山の前に4,000mの標高に4日間滞在して高度順応を進めました。日帰りトレッキングに行ったり、標高の高いラパスの街(3,600〜4,000m)を散歩したり。

本当はもう2〜3日欲しいなと思いつつも、天候の関係で見切り発車でワイナポトシに向かいました。


登山口では大丈夫でしたが、やはりベースキャンプ(5,200m)に着いて数時間すると高山病の症状。後頭部に頭痛が出てきました。高山病はいつもヒーローのようにちょっと遅れてやってくるのです(完全に悪役ですが)。


高山病は横になって休むと悪化するので、ぼくはこの時点で「今夜は寝ないで順応を進めよう」と決め込みました。

そしてその後は、ひたすらコカ茶をがぶ飲み(高山病は水分を摂るとよい)→トイレ→コカ茶(特にコカ茶は高山病に有効)→トイレ→壁にもたれて仮眠(横にはならない)→トイレ→コカ茶→仮眠...


これをひたすら繰り返しました。気づけば起床時間の深夜0時。深呼吸を繰り返したのもよかったのか、頭痛は収まっていました。

(※↑のやり方は、やや我流なので、必ずしもよいとは限りません。)


みんな準備を済ませて深夜1時頃に出発。日が高くなると雪崩の危険性が高まるので、山頂アタックは暗闇の中行われます。


15分ほどガレ場を進んだところで、雪道になり、アイゼンを装着。クレバスもあるので、ガイド1人に登山者2人の計3人でロープを繋いで歩きます。


ゆらゆらとたゆたうヘッドランプの列が8組くらいでしょうか。抜きつ抜かれつ山頂目指して進んで行きます。真っ暗なので景色は見えません。


途中一箇所だけ傾斜60°くらいの急な登りがあり、ここをスムーズに登れなかったパーティーの2人は下山を命じられました。たぶんここで登山者をふるいにかけるのでしょう。登山者の安全を確保しつつ、登頂率を高めるための厳しい判断です。


残ったぼくらも深い呼吸と水分補給をこまめにしながらゆっくりゆっくり。


それでも山頂直下(約6,000m)であたりが明るくなって来たころ、足がほとんど進まなくなりました。酸素の薄さのためでしょうか。脈拍に合わせて後頭部にも鈍痛が走ります。あとで写真を見ても顔がむくんでいたので、だいぶ高山病にやられていたようです。


ガイドのラミーロは「早くしないと雪崩が危ないんだよー」とばかりにグイグイロープを引っ張ります。それにつられながら進みました。

ようやく山頂に到着したのは、ちょうど6時30分ごろ。日の出を迎えた後。


友人から「6,000mから上の空気は違うよ」と聞かされていましたが、これ以上なく濃い空の青さと、雲上に浮かぶ白き峰々。頭が痛かったのも呼吸が苦しいのも忘れて、ぜいたくなひと時を味わいました。

ガイドのラミーロがたくさん記念写真を撮ってくれたんですが、それよりもあの景色をもっとゆっくり見ていたかったなぁというのが本音です(笑)ぜいたくですが。


山頂にいたのはわずか10分。下山を始めると先ほどまでの美しい山頂はあっという間にガスに包まれ見えなくなってしまいました。


1月は雨季のど真ん中で、わずかな時間でも晴れていた山頂にいられたことは本当に幸運だったと思います。



さて、ワイナポトシ山は「世界一簡単な6,000m峰」と呼ばれています。


〆巴1泊2日で登れる

▲襦璽半紊傍蚕囘難所がない

F山料が安い(ガイド料含めて1万円〜2万円弱)

のが、そう呼ばれる理由だと思います。


ですが、その「世界一簡単な6,000m峰」の登頂率は50%ほど。

「簡単」というのは、高度順応がうまくいった場合であって、その高度順応自体は「簡単」ではないと強く感じました。時間の無い方は日本にいる間に、富士山に何回も登ったり、低酸素室に通うなど事前準備が必要だと思います。

(※ただし高所に特別に強い人なら、1日の順応日も設けず、ワイナポトシの山頂を踏むことができるかもしれません。ワイナポトシはそういう「簡単」と「難しい」の狭間にある山だと思います。)


今回のワイナポトシ登山は、最終的にガイドに引っ張られて山頂を踏む形になってしまったので、すばらしい山でしたが、ちょっと不完全燃焼というか、悔しさを感じています(登れただけでもありがたいことはもちろんなんですが)。何というか、もう少しだけがんばれたんじゃないか、もう少し精神的に強くなれたんじゃないか、という思いがあります。


帰国までにもう一つ山に登ろうと思っているので、このやり切れなかった部分はそちらでリベンジしたいと思います。


ひとまず山は1週間ほど休憩します。長文読んで頂いてありがとうございました!



アオト


コメント
いえ〜、もうOKです。
ウユニ→アタカマと電波が悪くてブログ上げられませんでした(^^;)
  • アオト
  • 2018/01/31 12:27 AM
日が経つけど、まだ高山病かい(・_・?)
  • 2018/01/30 10:52 PM
みさん

コカ茶はひと月分は飲んだので当分卒業ですね(笑)

山頂直下だいぶ細く見えますが、ぼくが行った時は雪がしっかりあったので道幅十分で歩きやすかったです。ラッキーでした。
  • アオト
  • 2018/01/25 8:14 PM
コカ茶に溺れないようにね(・_・)

それにしても、ナイフリッジだねぇ

写真見ただけで目眩した(◎-◎;)
  • 2018/01/25 9:58 AM
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック