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虫を愛する君へ〜元昆虫少年探訪記〜【ダイモンテントウ】

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虫屋の斎藤さんより寄稿された「ダイモンテントウ」に関する詳細な記事です。

虫を愛する虫屋のみなさんも、まだ虫の世界を詳しく知らないみなさんも、ぜひご覧ください。

(※)は補足。


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◎ダイモンテントウ


かつては「チシマテントウ」と言われていたが、保育社の甲虫図鑑で改名された。頭を下にすると翅の黒帯が「大」の文字に読める事から名付けられた。


日本では中央アルプスと南アルプスのみに分布し、ハイマツ帯に生息する。個体数は決して少なくはないが、生息地が高所でもあり、成虫の発生期間が短いため、滅多にお目に掛かれない。

海外では極東とヨーロッパに分布しているが、日本産は別種の可能性がある。成虫の班紋には二つのタイプがあり、写真のタイプと紋がつながったタイプがある。幼虫は判明しておらず、正確に確認はされていないが、全体黒色だと思われる。


ハイマツにいるアブラムシを食べていると思われる。天候の良い日には飛翔して、登山道に姿を見せる時もある。


鳳凰の尾根で生息環境を調べた結果、好まれるハイマツ環境が判明し、中央アルプスでは多数の個体が確認された(※これは斎藤さんの業績で、これ以前、ダイモンテントウと言えば珍品中のド珍品であった)。


鳳凰では尾根のハイマツで忙しく動き回る様子が稀に見られる。運が良ければ、小屋の前に飛んでくる事もあるらしい。今回は初めてと言ってよい貴重な生態写真となり、偶然ハクサンシャクナゲの葉上で見つけた。


尚、この日は亡き小屋仲間の命日に当たり、お参りをした帰りであった。きっと挨拶に来てくれたに違いない。



斎藤


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